リウマチャーの用語集
用語 | 意味 | 英語 | |
ら | ランスバリー指数
らんすばりーしすう |
関節リウマチの活動性を評価する基準の1つ。1958年、ランスバリー博士によって提唱され、その全部または一部が使われてきたが、現在ではアメリカリウマチ協会のACRコアセットのほうが多く用いられている。関節リウマチの診断基準や指標のいろいろ | Lansbury index |
ランスバリー活動性指数 らんすばりーかつどうせいしすう |
→ランスバリー指数 | ||
り | リウマチ りうまち |
狭い意味では関節リウマチのこと。広い意味では、関節およびその周辺、筋肉などの運動器の疾患を広く包含する概念のリウマチ性疾患と同じ意味。よりあいまいには痛むこと全てを指し、数百種類もの病気、あるいは病気でない痛みまでもを含む言葉となる。 | rheumatism |
リウマチャー りうまちゃー |
マママさん(fromリウマチャーの生活)の発明した、関節リウマチ患者を指すオリジナルな造語。本当のの英語はsufferer from rheumatism。 | ||
リウマトイド因子 りうまといどいんし |
血液中にあるIgGのFc部分(補体と反応する部分)に対する自己抗体で、検査ではIgMクラスのものが検出されるが、ほかにIgG、IgA、IgEクラスのものも存在する。関節リウマチでは値が高くなり、陽性になることが多い。しかし、関節リウマチだけでなく他の膠原病や慢性肝疾患、感染症、亜急性細菌性心内膜炎などでも陽性率が高い。また健康でも高齢、妊娠などによって陽性になる人もいる。一方で関節リウマチの人でも陰性の人が20%程度いる。したがって、この検査だけでは関節リウマチの診断はできない。検査方法にはRF、RA、RAPA(RAHA)、CA・RFなどがある。IgGクラスの自己抗体の検査には、IgG-RFがある。 | rheumatoid factor | |
リウマトイド結節 りうまといどけっせつ |
関節リウマチの関節外症状の1つ。肘、膝、後頭部、臀部、指の関節の周辺など、圧迫されやすい個所の皮膚の下にできる硬い円形のしこり。それ自体には痛みはないが、じゃまになって痛みの原因となったり、結節自体が潰れるようなことがあるとと痛む。肉芽腫の1種でフィブリノイド変性を特徴とする。リウマトイド結節 | rheumatoid nodule | |
リウマチ因子 りうまちいんし |
→リウマトイド因子 | ||
リウマチ科 りうまちか |
医療法施行令の一部の改正によって、1996年9月より標榜を認められた科。リウマチ性疾患を診療分野とする。リウマチ性疾患の範囲は広大だが、特に関節リウマチの医療現場や患者からの要望が高かった経緯を考えれば、関節リウマチを中心に診療する科であると言える。医師の専門性を高め、内科医と整形外科医の連携がとりやすくなることが期待されるとともに、患者の利便性という点では、内科と整形外科の選択に迷うことなくトータルな医療を受けられ、特に早期診断・早期治療に役立つというメリットがある。ただし、科名は自由標榜であるから、専門医でなくても医師であれば誰でも標榜できる。つまり、リウマチ科であっても必ずしも専門医であるとは限らないので注意が必要。 | ||
リウマチ学会 りうまちがっかい |
→日本リウマチ学会 | ||
リウマチ菌 りうまちきん |
こんなものは存在しない。リウマトイド因子のことを指してこの言葉を使う医師がいる。わかりやすい説明のつもりなのか、ユモーアのつもりなのかナゾだが、こんな言葉を鵜呑みにして、関節リウマチが感染すると勘違いしないように。 デタラメ度100% | ||
リウマチケア看護師 りうまちけあかんごし |
→登録リウマチケア看護師 | ||
リウマチ結節 りうまちけっせつ |
→リウマトイド結節 | ||
リウマチ財団 りうまちざいだん |
→日本リウマチ財団 | ||
リウマチ性疾患
りうまちせいしっかん |
関節およびその周辺、筋肉などの運動器の疾患を広く包含する概念。広義のリウマチ。関節リウマチだけでなく、結合組織病、変形性関節症などの変性性疾患、痛風などの代謝性疾患など、病因・病態の異なる多くの疾患が含まれる。 | rheumatic disease | |
リウマチ性多発筋痛症
りうまちせいたはつきんつうしょう |
関節の内側に炎症が起こり、頸部、背中、肩関節、股関節の筋肉に激しい痛みとこわばりが生じる。 原因は不明。 CRP・血沈が上昇し、症状が左右対称、朝のこわばりがある、発熱をともなうことがあるなど、関節リウマチと似ているため、関節リウマチと間違えられることがあるが、別の疾患。 50歳代以上の女性に多く、男女比は1:2程度。 ステロイドで速やかに症状が改善することが多く、関節の変形はほとんどなく、巨細胞性動脈炎の合併でなければ予後は良好。 | polymyalgia rheumatica/PMR | |
リウマチ体操 りうまちたいそう |
関節リウマチの炎症非活動期に行う、関節可動域の維持や筋力維持を目的とした運動療法。痛みや腫れがある程度おさまっている時に、動かせる部分に関して行うもので、無理やり動かすものではない。拘縮の予防・改善は目的の一部であるが、強直に至った関節を動かそうとしても無理で、首などでは反動をつける動きが危険な場合もあり、できるだけ理学療法士の指示の下に行うべきである。翌日に痛みや疲れが残ったらやりすぎ。家庭でできるリウマチ体操(byリウマチ情報センター) | ||
リウマチ杖 りうまちづえ |
→ロフストランド・クラッチ | ||
リウマチ手帳 りうまちてちょう |
ふつう日本リウマチ友の会が頒布している「リウマチ手帳」を指す。検査結果や薬などが記録できる手帳。会員でなくても買える。病院によっては独自の手帳を発行しているところもある。 | ||
リウマチ登録薬剤師 りうまちとうろくやくざいし |
日本リウマチ財団に登録された薬剤師。 リウマチ性疾患の薬物療法に精通した薬剤師を育成し、リウマチ財団登録医、リウマチケア看護師等と連携・協働して、リウマチ性疾患にかかる医療技術の進歩、医療水準の向上を図り、よりよい医療を提供するため、2014年に発足。 | ||
リウマチ友の会 りうまちとものかい |
→日本リウマチ友の会 | ||
リウマチ熱 りうまちねつ |
子供(6〜15歳)に発生しやすい病気であるが、大人でもかかることがある。A群β型溶血連鎖球菌の感染による咽頭炎・扁桃腺の1〜3週間後に、高熱・関節痛・関節炎・心炎・皮下結節・輪状紅斑などが現れる。安静にし、薬物療法で治療し、治癒後も再発を防ぐために長期間予防的に薬物療法を続ける。適切な治療を行わないと後遺症として心臓弁膜症を残すことがあるが、そうでなければ予後は良好。原因がはっきりしているため、膠原病からは除外されることがある。 | rheumatic fever | |
リウマチの気 りうまちのけ |
関節リウマチの診断を目的としない血液検査で、たまたまリウマトイド因子が陽性であった時に、「リウマチの気がある」と発言する医師がいる。リウマトイド因子は健康な人でも陽性になることがあり、何も症状がなければ関節リウマチではないことが多く、将来の発病を示すものとは言えない。リウマトイド因子に関する説明が不十分でこの言葉だけを聞かされ、将来発病するのではないかと心配したり、すでに関節リウマチの患者になってしまったのだ思い込んだりと、かえって悩ませる原因となっている。 デタラメ度80% | ||
リウマチ反応 りうまちはんのう |
→リウマトイド因子 | ||
理学療法
りがくりょうほう |
PT。運動療法や物理療法で筋力や関節可動範囲の維持・改善を図る療法。 | physical therapy | |
理学療法士
りがくりょうほうし |
PTさん。国家試験により厚生大臣の免許を受け、医師の指示の下に理学療法を行う人。日本理学療法士協会 | physical therapist | |
リガンド
りがんど |
レセプター(特定の受容体)に特異的に結合する物質。 レセプターの決まった部位(リガンド結合サイト)に特異的に結合する。 ホルモン、神経伝達物質、細胞増殖因子など。 薬などもリガンドに含める場合もあるが、アゴニストまたは外因性リガンドと呼んで区別する。 | ligand | |
離断型 りだんがた |
→ムチランス型 | ||
リバウンド りばうんど |
今まで使っていた薬を急に中止した後に,病状の悪化や副作用が起こること。薬は勝手を減らしたり、中止したりしないで、必ず医師の指示に従うことでかなり防ぐことができる。ステロイドを徐々に減量しなければならないのも、リバウンドを防ぐためである。 | rebound | |
リハビリ りはびり |
→リハビリテーション | ||
リハビリテーション りはびりてーしょん |
1.広義のリハビリテーション。rehabilitationの語源はreはラテン語(うしろへ、もとへ、再び)とhabilitare(適させる、能力を持たせる)であり、何らかの原因で社会の戦列から離れた人が再び復帰する現象を表す用語。この単語だけでは、社会復帰、再建、復興、名誉回復、復権、復職、復位などの意味で、日本語のリハビリ(訓練)の意味はない。
2.狭義のリハビリテーション、医学的リハビリテーション、職業リハビリテーション、社会リハビリテーションなどがある。関節リウマチで言われるリハビリは主に医学的リハビリテーションで、理学療法(運動療法・物理療法)、作業療法がある。他の療法との連携も欠かせない。 「リハビリ」という言葉は、スポーツ選手のリハビリ、回復可能な障害における訓練、などのイメージが強すぎで、健康な人と全く同じようにできるようになるのが目標で、つらく苦しいことを頑張らなければならない、とにかく動かさなければならない、という勘違いがありがちであるが、回復だけが目標ではなく、でなく障害を前提に、自助具の工夫によりADLの改善やQOLを高めることも目標とするものである。 |
1.rehabilitation 2.rehabilitation exercise |
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療養手帳 りょうようてちょう |
知的障害を持つ人が、各種の援護を受けるために必要な手帳。知的障害者福祉法などに基づき、交付される。窓口は、居住地の福祉事務所または市町村役場の福祉課など。 | local welfare subdivision | |
臨床試験 りんしょうしけん |
新しい治療法を実際に人間を対象として試すこと。薬の試験を特に治験という。 | clinical trial | |
リンパ球 りんぱきゅう |
白血球の1種。非常に運動性があり、免疫担当細胞として重要な働きをする。T細胞・B細胞・NK細胞に分類される。 | lymphocyte | |
る | |||
れ | レギュラトリーT細胞
れぎゅらとりーTさいぼう |
→制御性T細胞 | regulatory T cell |
レスポンダー
れすぽんだー |
ある薬剤に関して効果が現れる人のこと。同じ薬でも人によって効果の出方が違う。⇔ノンレスポンダー | responder | |
レセプター
れせぷたー |
細胞膜、細胞質または核内にあるタンパク質で、それに特異的な物質であるリガンドを結合し、細胞の反応を開始させるもの。 受容体。 | receptor | |
ろ | ロイマチス ろいまちす |
リウマチのドイツ語。→リウマチ | rheumatismus |
ロフストランド・クラッチ ろふすとらんどくらっち |
グリップ(握り部分)の上部にカフ(輪のような部分)が付いていて、前腕で体重を支える杖。手だけで支えるT字杖に比べてかなり手の負担が小さく、握力の弱い関節リウマチの人に向いているため、リウマチ杖とよばれることもある。杖先からグリップの長さはもちろん、グリップとカフとの長さも義肢装具士に使いやすいように調整してもらうこと。似た形の杖にカナディアン・クラッチがある。ロフストランド・クラッチ | lofstrand crutch | |
濾胞性ヘルパーT細胞 ろほうせいへるぱーTさいぼう |
Tfh細胞。 ヘルパーT細胞の一種。 IL-21を産生することでB細胞を刺激して、増殖させたり、形質細胞への分化させたり、抗体を作らせたり、クラススイッチを起こさせたりする。 | T follicular helper |
一般名 | リツキシマブ レフルノミド ロキソプロフェンナトリウム ロルノキシカム ロベンザリット |
製品名 | ラルビル ランマーク リウマトレックス リツキサン リドーラ リマチル リメタゾン リンデロン レミケード レリフェン レクトス ロキソニン ロルカム |
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2022.12.23
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