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RA CITY > 用語集の使い方・凡例 > リウマチャーの用語集(か行)

リウマチャーの用語集

あ か さ た な は ま や ら わ アルファベット 逆引き

[][][][][] 薬剤名は別表にしてあります

用語 意味 英語
回帰性リウマチ
かいきせいりうまち
関節リウマチとは別の病気。発作的に関節炎をくりかえすものの、腫れも痛みも数時間から数日で消失し、発作の時以外は無症状。発作時に検査すれば血沈CRPが上昇していることもあるが、関節破壊は起こらない。関節リウマチの初期と見分けがつきにくいので注意が必要。原因は不明。 palindromic rheumatism
介護支援専門員
かいごしえんせんもんいん
→ケアマネージャー  
介護保険制度
かいごほけんせいど
2000年4月に始まった、高齢者介護に関する福祉サービスと医療サービスの提供を目的とした公的保険。第1号被保険者=65歳以上、第2号被保険者=40歳以上64歳以下の医療保険加入者。第1号被保険者が、要介護状態あるいは要介護状態となるおそれのある状態である場合に、保険給付の対象となる。関節リウマチは指定された疾患なので、第2号被保険者(40〜64歳)でも保険給付の対象となる。まずは認定申請をし、要介護度(要支援・要介護1〜5)の認定を受け、介護度ごとに決まった給付限度内でケアプランを作成し(ケアマネージャーに無料で依頼できる)、利用したサービス費用の1〜3割を自己負担する。窓口は市区町村役所の介護福祉課など。参考ページ介護保険制度(by厚生労働省) nursing care insurance
ガイドライン
きんざい
→関節リウマチ診療ガイドライン
→診療ガイドライン
 
外反母趾
がいはんぼし
足の親指が身体に対して外側、つまり人差し指側へ曲がる変形で、親指の付け根は足の外へ飛び出して強く痛む。関節リウマチでない人でも足に合わない靴などによって起こるが、関節リウマチでは病気による変形として起こる。小指側で起こる同様の変形を内反小趾と呼ぶ。参考ページ外反母趾 hallux valgus
学生無年金
がくせいむねんきん
国民年金において、1961年〜1991年3月の間の、20歳以上の学生が任意加入(加入してもしなくても良い)の時代に、加入していなかった間に初診日のある人が障害基礎年金を受給することができないこと。1991年4月以降は強制加入になり、2000年4月からは学生特例納付制度も導入されたが、当時の加入率は2%以下で広報も不足していたこと、無年金障害者の救済を求めた裁判が起こされている。厚生労働省は保険料を払っていなかったという理屈を振りかざしているが、国民年金は保険ではなく社会保障制度であることから考えればその理屈には無理がある。 2005年4月1日より、特別障害給付金が創設されたが、金額は障害基礎年金より少なく、過去にさかのぼっての支給もなく、完全に公平になったとは言えない。 20歳末満の加入前に初診日があり、保険料を支払っていなくても障害基礎年金が支給されることとのバランスを考えても、不平等性が高い。参考ページ無年金障害者の会  
確定申告
かくていしんこく
→医療費控除  
獲得免疫
かくとくめんえき
後天性免疫、適応免疫、特異的免疫。 病原体を特異的に見分け、それを記憶する(数日かかる)ことで、次に同じ病原体に出会った時には素早く効果的に病原体を排除する免疫の仕組み。 主にT細胞B細胞といったリンパ球の働きによる acquired immunity
滑液
かつえき
→関節液 synovial fluid/synovia
合併症
がっぺいしょう
ある病気に関連して起きる新たな病気のこと、併発症、余病。関節リウマチでも関節以外にも症状が出ることがあり、薬の副作用によっても起こることがある。参考ページリウマチの合併症(by三和化学研究所) complication
滑膜
かつまく
関節の内面を覆っている関節包という袋のすぐ内側にある組織。関節リウマチでは滑膜に炎症が起こり、関節の内側に増殖して他の組織を壊すため、軟骨や骨が破壊される。参照図関節の状態 synovial membrane/synovium
滑膜切除術
かつまくせつじょじゅつ
関節を開いて滑膜を取り除く手術。最近では皮膚切開を小さくし関節鏡でのぞきながら取り除く鏡視下滑膜切除術で行うことが多い。早期の関節リウマチに有効で、すでに破壊された関節が元に戻ることはない。再び増殖することが多いので、否定的な意見もある。 synovectomy
カナディアン・クラッチ
かなでぃあんくらっち
ロフストランド・クラッチと似た形の杖。カフが前腕(ひじ〜手首)ではなく、上腕(肩〜ひじ)を支持する。肘を伸ばさなくても使える。現在はあまり実用されていない。 canadian crutch
寛解
かんかい
病気の症状がほとんど軽減または消失し、コントロールされた状態。現在の医療では、関節リウマチは完治することが困難であるが、寛解は可能であり、それを目指して治療する。 以前は薬の投与を必要としない状態を指していたが、現在では薬を投与しながらでも「寛解」と呼び、薬を投与しない状態でのを「ドラッグフリー寛解」と呼ぶようになった。 remission
寛解導入剤
かんかいどうにゅうざい
関節リウマチの場合は抗リウマチ薬を指す。→抗リウマチ薬  
肝機能
かんきのう
薬の副作用で肝臓の機能が低下し、血液中の肝機能酵素(GOTGPTγ-GTPなど)が増えることがある。定期的に検査することが大切。 liver function
環軸関節
かんじくかんせつ
頚椎の関節の上から1番目(環椎)と2番目(軸椎)の関節。動きが激しく滑膜が多いため炎症を起こしやすい。首にも関節があることを忘れず、大切にしたい。 atlantoaxial joint
環軸関節亜脱臼
かんじくかんせつあだっきゅう
環軸関節が破壊され、首を前に倒すと頚椎の1番目と2番目がずれる状態。神経や血管を圧迫し、頭痛・手足のしびれ・めまいなどの症状が起きる。進行を遅らせるために頚椎カラーを着けるが、症状が重くなると頚椎固定術を行う。予防には前屈みの姿勢を避ける。牽引するのは危険。参照ページ頚椎の障害について(by道後温泉病院) atlantoaxial subluxation
関節機能改善剤
かんせつきのうかいぜんざい
関節軟骨を保護するために関節腔内に注射する薬。関節リウマチでは膝のみに認可されている。変形が進んでからよりも発症初期の軟骨が保持されている場合に効果的。ヒアルロン酸製剤。参考ページ関節機能改善剤 joint function improver
間質性肺炎
かんしつせいはいえん
肺の肺胞壁や細気管支などの間質に炎症が起きるタイプの肺炎。間質が線維化して厚くなり、重くなると空咳(痰を伴わない咳)や息切れが起こる。関節リウマチ自体によって、また抗リウマチ薬による副作用によって起こることがある合併症。定期的なX線検査で発症していないかチェックが必要。 interstitial pneumonia
関節液
かんせつえき
関節の内面を覆っている関節包という袋の内側を満たしている液体。軟骨に栄養を与えたり、関節のスムーズな動きのための役割をしている。関節リウマチでは増殖する滑膜の細胞に刺激されて、関節液中に白血球などが増えて白くにごり、粘り気が低くなっていて、量も増えることがあり、いわゆる水が溜まった状態になる。注射針で採取して性質を調べて関節リウマチの診断をすることができる。参照図関節の状態 synovial fluid
関節可動域
かんせつかどういき
各関節を無理なく動かせる範囲。関節リウマチでは炎症や破壊で制限されてしまうことが多い。もともと個人差もある。 range of motion
関節鏡
かんせつきょう
関節の中の様子を調べるための内視鏡。いわゆる胃カメラよりも小さいサイズ。関節を小さく切開して挿し入れる。関節内を接眼レンズを通して見るか、テレビモニターの画面で見る。チューブを使って、液体を入れたり、組織を採ったり、手術もできる。操作には熟練を要する。 arthroscope
関節鏡視下手術
かんせつきょうしかしゅじゅつ
関節鏡で関節内の様子を見ながら行う手術。切開は小さくて済み、手術創も小さい。最近の滑膜切除術のほとんどがこの方法で行われている。 arthroscopic surgery
関節形成術
かんせつけいせいじゅつ
関節を再構築する手術。機能の改善、外観の修復、痛みの軽減を目的に行う。広い意味では人工関節置換術も含む。 arthroplasty
関節固定術
かんせつこていじゅつ
関節が破壊された結果、ぐらぐらと不安定になったり痛みが激しかったりする場合に行う手術。人工関節が不向きな関節で行う。壊れた関節を一つの骨にしてしまうので、その部分は固まって動かなくなる。病気の経過で強直に至った場合と同様に不便さは残るので、自助具などの工夫が必要。 arthrodesis
関節包
かんせつほう
関節を大きく包むようにおおっているやわらかい膜。参照図関節の状態 articular capsule
関節リウマチ
かんせつりうまち
rheumatoid arthritisを和訳した正式名称。2002年までは慢性関節リウマチが正式名称だったが、2002年4月23日の第46回日本リウマチ学会総会より慢性を冠しないことになった。原因は不明、完治方法は未発見。全身性の自己免疫疾患で、膠原病の一種。関節が痛むだけではなく、様々な全身の症状が起こり、進行すると関節が破壊される。老化による病気ではない。その気楽なイメージとは裏腹に難病である。患者数は日本で70万〜100万人と言われ、75%が女性。当リウマチシティが扱う「リウマチ」は、この関節リウマチのこと。リウマチという言葉は、広い意味ではただ単に身体や手足が痛むことを指すが、狭い意味ではこの関節リウマチを指す。 rheumatoid arthritis
関節リウマチ診療ガイドライン
かんせつりうまちしんりょうがいどらいん
関節リウマチの診療ガイドライン。1997年に現・公益財団法人日本リウマチ財団が発行したものが最初。2004年・2014年には改訂版が出版され、現在は2020年「関節リウマチ診療ガイドライン2020」が最新版。参考ページ関節リウマチ診療ガイドライン 2020
関節リウマチに関連するその他のガイドラインの一覧は日本リウマチ学会参考ページガイドラインを参照。
寒冷療法
かんれいりょうほう
身体を冷やすことによって、末梢血管を収斂させて腫れを鎮めたり、血管収縮後に起こる血管拡張によって組織の温度を上昇させたり、酵素の活性を低下させて組織の破壊を抑えたりすること。物理療法の1つ。暖めたほうがいい状態なのか冷やしたほうがいい状態なのかを見極めることが必要。全身療法は刺激が強すぎるので、特に注意が必要。⇔温熱療法 cold therapy
義肢装具士
ぎしそうぐし
義肢装具士法の定めるところにより、義肢装具士国家試験に合格して資格を得た人。医師の指示により、義肢や装具を装着する部位を採寸・採型、義肢や装具を製作、調整を行う。 prosthetist and orthotist
基礎療法
きそりょうほう
日常生活の中で注意や工夫をすること。適切な安静と運動、保温、睡眠、ストレスの解消、バランスのとれた食事、患者自身だけでなく周囲の人も病気についての正しい知識を持つ、など。関節リウマチの治療のまさに基礎となる部分。 basal therapy/self-management activities
強直
きょうちょく
関節可動域が制限されている状態。拘縮とは異なり、関節の骨・関節軟骨関節包靭帯など関節を構成する組織そのものの変化が原因で起こる。運動療法での改善は不可能。 ankylosis
急性リウマチ
きゅうせいりうまち
急性リウマチ熱の間違いであることが多い→リウマチ熱 デタラメ度90%  
鏡視下滑膜切除術
きょうしかかつまくせつじょじゅつ
関節を小さく切開して関節鏡でのぞきながら滑膜を取り除く滑膜切除術 arthroscopic synovectomy
鋸歯状方式
きょしじょうほうしき
関節リウマチにおける薬物療法の方式の1つ。治療の初期から抗リウマチ薬を使い、エスケープ現象が起きた場合には、次々と別の抗リウマチ薬に切り替えていく治療方針。抗リウマチ薬の種類がが増えてきたために現実的となった方法。ステップダウンブリッジ方式の一種とも言える。現在の日本での治療の主流であると考えられる。参考ページ関節リウマチ(by光中央診療所) sawtooth starategy
巨細胞性動脈炎
きょさいぼうせいどうみゃくえん
側頭動脈(頭部に向かう太い動脈)に炎症が起き、激しい頭痛する疾患。 原因は不明。 CRP血沈が上昇する。 顎の筋肉に痛みと疲れを感じ、体重減少、発熱や全身の倦怠感などの症状が起こる。 複視やかすみ目、視野の欠損、片目が突然見えなくなり数分以内に回復する、などの視神経の症状が出ることがあり、治療しなければ失明の可能性がある。 脳への血流が妨げられ、治療しなければ脳卒中が起こる可能性がある。 大量のステロイドと低用量のアスピリンで治療する。 リウマチ性多発筋痛症との合併がよくある。 50歳代に多い。 giant-cell arteritis/GCA
キラーT細胞
きらーてぃさいぼう
→細胞傷害性T細胞 cytotoxic T lymphocyte/killer T cell
近位指節間関節
きんいしせつかんかんせつ
→PIP関節 proximal interphalangeal joint
金剤
きんざい
→金製剤  
金製剤
きんせいざい
抗リウマチ薬の1つ。1930年代から使われており、抗リウマチ薬の中ではもっとも歴史が古い。注射剤の金チオリンゴ酸ナトリウムと飲み薬のオーラノフィンがある。まさに金属の「金」だが、ごく少量なのでとりたてて高価なわけではない。 gold
筋肉リウマチ
きんにくりうまち
主に筋肉や筋膜、腱などの組繊に腫れや痛みをきたす疾患の総称であるが、定義はあいまいで、原因がリウマチであるかどうかも定かではない。結合組織炎症候群をそう呼ぶこともある。 デタラメ度80% muscular rheumatism
クラス
くらす
関節リウマチによる、生活上の機能障害度。クラス1(不自由ない生活が可能)・クラス2(痛みや制限はあるが普通の生活は可能)・クラス3(生活や身の回りのことが少ししかできない)・クラス4(寝たきりで身の回りのことがほとんどできない)の4段階に分かれる。 class
クレアチニン
くれあちにん
筋肉内でクレアチンから産生される非蛋白性の窒素化合物。食事など外的因子の影響を受けない腎機能の優れた指標。CRT。 creatinine
クレンペラー
くれんぺらー
Paul Klemperer(1887-1964)。1942年に6つの病気をまとめて膠原病という名称を提唱したアメリカの病理学者。
ドイツの指揮者オットー・クレンペラーのことではない。
Klemperer
ケアマネージャー
けあまねーじゃー
介護支援専門員。介護保険法により規定された職種(看護士・介護福祉士・社会福祉士・医師・薬剤師など)を5年以上経験し、試験に合格し、規定の講習を受けた人。居宅介護支援事業者や介護保険施設に勤務し、介護保険の要介護認定の訪問調査、介護サービス計画(ケアプラン)の作成、居宅サービス事業者や施設等との連絡調整、介護保険の給付管理事務などを行う。人数の不足だけでなく、質的な不足も問題となっている。 care manager
ケアプラン
けあぷらん
介護保険のサービス計画。介護を要する人がサービスを適切に利用できるように、サービスの種類・内容・担当者を定めた計画のこと。ケアマネージャーに依頼する場合がほとんどで、作成費用は保険で全額給付され自己負担はない。もちろん本人が自ら作成することもでき、その場合は届け出て確認を受ける事が必要で、事業者との連絡や調整も利用者や家族が行う。なお、ケアプランを作成しなくても介護保険サービスの利用は可能で、この場合は、利用したサービスの費用の全額がいったん自己負担となり、領収書などを提出し確認を受けると、保険給付分が後から支払われる。 care plan
頚椎カラー
けいついからー
頚椎の動き(主に前屈)を制限して、環軸関節亜脱臼を防ぐために首の周りに巻く装具。ソフトカラーよりもフィラデルフィアカラーの方がしっかりと固定できる。 collar
頚椎固定術
けいついこていじゅつ
頚椎の関節固定術。後方から首の骨を動かないように固定する。首を前後に曲げたり左右に振ることはできなくなる。手術の前後には固定のためにハローベストを着用する。 atlantoaxial arthrodesis
外科療法
げかりょうほう
手術による治療法。滑膜切除術関節形成術関節固定術人工関節置換術など。いずれも適期を逃さないことが大切。 surgical management
血管炎
けっかんえん
血管壁に炎症が起こること。炎症が起こると血液が流れにくくなり、その先の組織の機能が低下し、皮膚の障害や出血性の小腸潰瘍、神経疾患などが起こる。血管炎を伴う関節リウマチを悪性関節リウマチと呼ぶ。 vasculitis/angiitis
結合組織
けつごうそしき
細胞同士を結びつけ、臓器の強度を保つ働きをしている組織。 connective tissue
結合組織病
けつごうそしきびょう
結合組織に起こる病気。膠原病を指すことが多いが、広い意味では遺伝子異常で起こる先天性結合組織疾患を含むことがある。 connective tissue disease
血小板
けっしょうばん
血液中の細胞の1つ。傷などで血液を固めて出血を止める働きをする。血小板が少なくなると、血が止まらなくなったり、外から見えない体内で出血を起こしてしまう。 blood platelet
血小板数
けっしょうばんすう
血小板の数。基準値:14.0〜34.0×10の4乗/μl=14万個〜34万個/1ml platelet count/PLT
血沈
けっちん
赤血球沈降速度。静脈血に凝固防止用のクエン酸溶液を加えて細い管の中に入れて垂直に立て、赤血球が沈む速さを1時間目と2時間目に管の上から何mm下がったかで読む。関節リウマチを含めて、炎症が起こっている場合に数値が上がる。ただし年齢が上がると高くなる。たいていは1時間値だけを測っている。CRPよりもゆっくり上昇・下降する。 基準値:1時間値で男10mm以下・女15mm以下、2時間値で男25mm以下・女40mm以下 erythrocyte sedimentation rate/ESR
ケモカイン
けもかいん
特定の白血球に作用して、その物質の濃度勾配の方向に白血球を遊走させる活性(走化性)を持つサイトカインの総称。 現在までに50種類以上発見されており、システイン配列の違いによりCC、CXC、C、CX3Cの4種類に分類される。 chemokine
腱移植術
けんいしょくじゅつ
伸筋腱断裂を修復する腱形成術の1つ。長掌筋腱(肘から手首への腱の1つ)を採って、手指の伸筋腱へ1本ずつ移植する方法。断裂本数が少ない場合に行う。 tendon transplantation
腱移行術
けんいこうじゅつ
伸筋腱断裂を修復する腱形成術の1つ。元々つながっていた腱と別の太い腱につなぎ合わせて、腱の走向を変える方法。断裂本数が多い場合に行う。 tendon transfer
腱形成術
けんけいせいじゅつ
関節を再構築する手術。腱の機能を回復が目的。腱移植術腱移行術がある。 tenoplasty
腱断裂
けんだんれつ
→伸筋腱断裂 tendon rupture
限度額適用認定証
げんどがくてきようにんていしょう
医療機関や調剤薬局等での医療費の窓口での支払の自己負担額が、高額療養費の自己負担限度額を超える場合に、あらかじめ取得しておき提示することによって、窓口での支払を法定の自己負担限度額までにとどめることができるようにする認定証。あらかじめ多くのお金を準備するという負担を軽減することができる。以前は入院のみが該当だったが、2012年(平成24)年4月より保険適用の高額な外来診療や調剤薬局、訪問看護等も対象となった。ただし、70歳以上の場合は高齢受給者証で対応されるので申請の必要はない。申請先は、国民健康保険では市区町村役所、健康保険では社会保険事務所、組合管掌健康保険では組合の窓口または勤務先の総務課、共済保険では各事務所。参考ページ高額な外来診療を受ける皆さまへ(by厚生労働省)  
コアセット
こあせっと
→ACRコアセット  
抗炎症性サイトカイン
こうえんしょうせいさいとかいん
免疫の働きにおいて炎症を鎮める役割のサイトカイン。 IL-4、IL-10、IL-13、TGF-βなど。 ⇔炎症性サイトカイン anti-inflammatory cytokine
高額医療費
こうがくいりょうひ
→高額療養費 
高額療養費
こうがくいりょうひ
1ヶ月に同じ医療機関にかかった医療費の自己負担額が一定の基準(自己負担限度額)を超えたと場合、請求により限度額を超えた分が高額療養費として、後から払い戻される。自己負担限度額は年齢と世帯の収入によって違う。この制度を利用するには健康保険に加入していなければならない。一時的な支払いを避けるには、あらかじめ限度額適用認定証を医療機関等の窓口に提示することにより、1ヵ月の窓口での支払いが自己負担限度額までとなる。申請先は、国民健康保険では市区町村役所、健康保険では社会保険事務所、組合管掌健康保険では組合の窓口または勤務先の総務課、共済保険では各事務所。参考ページ高額療養費制度を利用される皆さまへ(by厚生労働省)参考ページ高額な医療費を支払ったとき (by全国健康保険協会)  
高額療養費貸付制度
こうがくいりょうひかしつけせいど
高額療養費の請求から支給までは3ヶ月程度かかるため、一時的に自己負担が高額になってしまう。このため、病院などへの支払が困難な場合には、申請により高額療養費として支払われる予定の80%の額が無利子で借りられる。参考ページ高額療養費貸付制度(by全国健康保険協会)  
抗ガラクトース欠損IgG抗体
こうがらくとーすけっそんあいじーいーこうたい
IgGに対する自己抗体の1つ、つまりリウマトイド因子の一種。 関節リウマチでは、IgGの糖鎖にガラクトースの欠損が多く、それに対して産生される抗体である抗ガラクトース欠損IgG抗体も増加しているので、これを測定するCA・RFは関節リウマチの診断に役立つ。健康な人にも微量にある。 autoantibody to galactose deficient IgG
抗原
こうげん
免疫のしくみとでは、体に異物が侵入すると、免疫担当細胞(免疫に関係する細胞)が集まって、異物を直接食べたり、抗体とよばれるタンパク質を作って異物を攻撃する。抗体を作る原因となった異物を抗原と呼び、次に同じ抗原が侵入したときには、すでに対応する抗体ができているため、すばやく攻撃して排除できるようになる。参考ページりうまちって何だろう、免疫の異常(byみけこの空中庭園) antigen
膠原線維
こうげんせんい
結合組織の構成成分の1つ。細胞と細胞を結びつける糊のような働きをする。体内のいたるところに存在し、人体にある線維のうち、最も多い。 collagen fiber
膠原繊維
こうげんせんい
→膠原線維  
膠原病
こうげんびょう
1942年にクレンペラーが6つの病気、全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・結節性多発動脈炎・皮膚筋炎と多発性筋炎・関節リウマチリウマチ熱をまとめて膠原病とした。これらの病気では結合組織のうち膠原線維フィブリノイド変性という病変を起こす共通点があることから名付けられた。しかし現在では、膠原組織のみの病気ではなく、結合組織の病気であることがわかり、結合組織病と呼ぶべきとの意見もある。いずれも原因が不明の自己免疫疾患。現在では、古典的な6つ病気に加えて、混合性結合組織病・シェーグレン症候群・ウェゲナー肉芽腫症・ベーチェット病・リウマチ性多発筋痛症などが、膠原病類縁疾患として考えられており、リウマチ熱は原因がはっきりしているために除外されることがある collagen diseases
抗サイトカイン薬
こうさいとかいんやく
炎症性サイトカインの働きを抑える薬。IL-6に対するトシリズマブIL-1に対するアナキンラTNF-αに対するインフリキシマブエタネルセプトアダリムマブなど。従来の抗リウマチ薬に比べて効果が高いが、関節リウマチを完治させるには至らない。当然副作用もあり、たとえば感染症にかかりやすくなることがあり、すでに感染症がある人は使えない。特に結核が懸念されている。日本では承認が遅れており、2003年にインフリキシマブ2005年にエタネルセプトがやっと発売に至った。高価であるといった問題も抱えている。 anti-cytokine agent
抗サイトカイン療法
こうさいとかいんりょうほう
最近始められた治療法。関節リウマチや膠原病炎症を起こしている炎症性サイトカインの働きを抑える。抗サイトカイン薬を使用する。 anti-cytokine therapy
抗CCP抗体
こうしーしーぴーこうたい
環状シトルリン化タンパクと反応する抗体のこと、またはこの抗体の存在を検査する方法。ACPA。この検査方法は1998年に発見され2000年に改良された新しいもので、今までの様々な検査よりも関節リウマチへの感度が高く、特にリウマチの診断基準を満たさない場合や症状の出そろっていない早期リウマチでも有効で、高率にリウマチを診断できると期待されている。しかし、やはり100%というわけにはいかない。日本では2007年4月1日より保険適用になり、確定診断できないときの診断の補助として検査を行った場合に、原則として1回を限度として保険算定できる。ただし、検査結果が陰性であったが臨床症状・検査所見等の変化を踏まえ、再度治療薬を選択する必要がある場合は3月に1回に限り算定できる。基準値:4.5U/ml未満 Anti-Cyclic Citrullinated Peptide
抗シトルリン化ペプチド抗体精密測定
こうしとるりんかぺぷちどこうたいせつみつそくてい
→抗CCP抗体  
拘縮
こうしゅく
関節可動域が制限されている状態。強直とは異なり、皮膚や筋肉や神経など、関節を構成する組織以外の軟部組織の変化が原因で起こる。痛みや腫れで動かせないでいるうちに筋肉が縮んで拘縮が起こる可能性がある。適切な運動療法で改善する場合もある。 contracture
更正医療
こうせいいりょう
身体障害者手帳を持つ18歳以上の人に、障害の軽減や進行を防止を目的にした医療に対して、医療を提供または医療費を助成する制度。自治体によっては、収入額に応じて自己負担がある場合も。関節リウマチでは主に人工関節置換術が対象となるが、給付範囲は手術のみに限らないので問い合わせてみること。原則、事前申請なので要注意。窓口は市区町村役所の障害福祉課や保健所など。18歳未満の場合は育成医療  
厚生労働省特定疾患
こうせいろうどうしょうとくていしっかん
→特定疾患  
抗体
こうたい
免疫のしくみでは、体に異物が侵入すると、免疫担当細胞(免疫に関係する細胞)が集まって、異物を直接食べたり、抗体とよばれるタンパク質を作って異物を攻撃する。抗体を作る原因となった異物を抗原と呼び、次に同じ抗原が侵入したときには、すでに対応する抗体ができているため、すばやく攻撃して排除できるようになる。参考ページりうまちって何だろう、免疫の異常(byみけこの空中庭園) antibody
好中球
こうちゅうきゅう
白血球のうち3種類ある顆粒球の1つ。 血液中の白血球の45〜75%を占める。 中性色素に染まるのでこの名称で呼ばれる。 盛んな遊走運動で体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食して感染を防ぐ。 neutrophil/neutrophile
後天性免疫
こうてんせいめんえき
→獲得免疫 acquired immunity
後発医薬品
こうはついやくひん
→ジェネリック  
後発生物製剤
こうはつせいぶつせいざい
→バイオ後続品  
抗リウマチ薬
こうりうまちやく
DMARDs、疾患修飾性抗リウマチ薬とも呼ぶ。関節リウマチの進行を止め、進行を遅らせる目的の薬で、薬物療法の主役。効き始めるまでに期間がかかり、遅効性抗リウマチ薬と呼ばれることもある。薬とその人の個性にもるが、1ヶ月〜半年程度かかる。長期に使用しているとエスケープ現象が起こることがあり、その場合は他の薬への切り替えが必要。参考ページ抗リウマチ薬 disease modifying antirheumatic drugs/antirheumatic drugs
骨萎縮
こついしゅく
→骨量減少  
骨粗しょう症
こつそしょうしょう
骨粗鬆症。骨量減少と骨組織の微細構造の破綻によって骨折しやすくなった状態。加齢や女性の閉経後によるものの他に、関節リウマチなどの病気によるもの、ステロイド薬などの薬の副作用によるものがある。治療方法は、まず骨量を維持するためのバランスのとれた食事と骨に力のかかる運動だが、骨量減少が激しい場合や骨折しやすくなっている場合は薬物療法が必要。参考ページ骨を豊かに保つための健康支援サイト RICHBONE参考ページ骨粗鬆症財団 osteoporosis
骨粗鬆症
こつそしょうしょう
→骨粗しょう症 osteoporosis
骨びらん
こつびらん
骨の表面が虫食い状に削りとられた状態で、X線検査で見ることができる。増殖した滑膜軟骨や骨を破壊するために起こる。「びらん」とはただれること。参照図関節の状態 bone erosion
骨糜爛
こつびらん
→骨びらん bone erosion
骨密度
こつみつど
一定の容積あたりの骨量 bone density
骨量
こつりょう
骨の芯となるコラーゲンなどのタンパク質からなる骨組織と、その間を埋めるカルシウムやリンなどの骨塩との総和。測定の方法などにより、骨塩の量だけを指している場合もある。 bone mass
骨量減少
こつりょうげんしょう
骨代謝(骨の新陳代謝)では、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成のバランスが保たれ、骨量が維持されているが、このうちの骨吸収のほうが盛んになってしまった結果、骨量が減少してしまうこと。 bone loss
こわばり
こわばり
→朝のこわばり  

薬剤名 か〜こ

一般名 金チオリンゴ酸ナトリウム ケトプロフェン
製品名 カトレップ カルフェニール キネレット  カトレップ カルフェニール クリノリル ケアラム ケナコルト-A ケブザラ ゴリムマブ コルベット

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2022.11.27


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