リウマチャーの用語集
用語 | 意味 | 英語 | |
あ | アイソメトリック あいそめとりっく |
→等尺性運動 | isometric exercise |
愛の手帳 あいのてちょう |
→療養手帳 | ||
赤い手帳 あかいてちょう |
→身体障害者手帳 | ||
悪性関節リウマチ あくせいかんせつりうまち |
MRA。全身の血管炎による激しい関節外症状を伴う関節リウマチ。関節リウマチの患者中の0.6〜0.7%。特定疾患に指定されている。血管炎を伴わない関節リウマチは、どんなに経過が悪くても悪性関節リウマチとは呼べない。悪性関節リウマチ(by難病情報センター) | malignant rheumatoid arthritis | |
悪性リウマチ あくせいりうまち |
→悪性関節リウマチ | ||
アゴニスト あごにすと |
生体内のレセプター(受容体)に働いてリガンドと同様の生体応答反応をひき起こす薬物。 リガンドに含める場合もあるが、その場合は外因性リガンドと呼んで現実に生体内で働いている物質と区別する。 | agonist | |
朝のこわばり あさのこわばり |
起床時に感じる関節の動きにくさ。関節リウマチの特徴とされ、診断基準の1つとして含まれていることが多い。日中でも動かさずにじっとしていると、こわばることがある。 | morning stiffness | |
あすなろ会 あすなろかい |
あすなろ会 若年性関節リウマチの子供を持つ親の会。 | ||
亜脱臼 あだっきゅう |
不完全な脱臼。脱臼とは、関節包と靭帯が断裂し、関節相互面が接触を失った状態を指すが、亜脱臼では一部接触を保っている状態で、肢位や荷重のかかる方向によって完全にはまったり、ずれたりする。亜脱臼の状態で荷重がかかると、関節軟骨が傷ついたり変形が進んだりする。 | subluxation/incomplete dislocation | |
アミロイドーシス あみろいどーしす |
アミロイドたんぱくと呼ばれる物質が臓器に沈着し、機能障害を起こす病気。関節リウマチでは、合併症として続発性アミロイドーシスが起こることがある。特定疾患に指定されているが、その中に続発性は含まれていない。関節リウマチとアミロイドーシス(by道後温泉病院)、アミロイドーシス(by難病情報センター) | amyloidosis | |
アメリカリウマチ協会 あめりかりうまちきょうかい |
→アメリカリウマチ協会 | American College of Rheumatology | |
アンタゴニスト あんたごにすと |
生体内のレセプターの決まった部位(リガンド結合サイト)に特異的に結合するが、生体反応を起こさず、またその結合によって本来結合すべきリガンドとレセプターの結合を阻害し、リガンドの働きを阻止する薬物。 拮抗薬、拮抗剤、拮抗物質、遮断薬、ブロッカーとも呼ぶ。 | antagonist | |
い | 育成医療 いくせいいりょう |
身体に障害を持つ18歳未満の人に、障害の軽減や進行を防止を目的にした医療に対して、医療を提供または医療費を助成する制度。自治体によっては、収入額に応じて自己負担がある場合もある。関節リウマチでは主に人工関節置換術が対象となるが、給付範囲は手術のみに限らないので問い合わせてみること。原則、事前申請なので要注意。窓口は市区町村役所の障害福祉課や保健所など。18歳以上の場合は更正医療。 | |
維持量 いじりょう |
病気を抑えるために使いつづける薬の量。 | maintenance dose | |
医薬分業 いやくぶんぎょう |
診療を受けた病院では処方せんだけを受け取り、院外薬局で薬を受け取る制度。薬局で薬歴を記録したり、丁寧な服薬指導を受けられるなどの長所があり、医療費が高くなる、手間が増えるなどの短所がある。医薬分業Q&A(by日本薬剤師会) | separation of dispensing and prescribing functions | |
医療ソーシャルワーカー いりょうそーしゃるわーかー |
MSW。病院や保健所などの保健医療施設などにいて、医療や福祉制度について患者や家族の相談にのり、助言や援助をする社会福祉の専門職。東京都医療社会事業協会 | medical social worker | |
医療費控除 いりょうひこうじょ |
所得税の確定申告での還付申告で、1年間に負担した医療費を所得から差し引き、それに見合うぶんの税金を戻してもらうこと。所得税(確定申告書等作成コーナー)・国税庁・タックスアンサー・医療費を支払ったとき(by国税庁)、りうまちと言われたら(byみけこの空中庭園) | ||
インターフェロン いんたーふぇろん |
サイトカインの一種。体内では細菌やウイルスに感染した時に作られ、細胞に働きかけて間接的に細菌やウイルスにの増殖を抑制する。抗腫作用もある。肝炎などのウイルス感染症・悪性腫瘍などの治療のために人工的に作ったインターフェロンを投与する場合がある。一方で、インターフェロンの過剰な産生が関節リウマチをはじめとする自己免疫疾患に深く関わっているとされ、これらを抑える療法として抗サイトカイン療法がある。 | interferon/INF | |
インフォームド・コンセント いんふぉーむどこんせんと |
患者が自分の病状、治療の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や費用、他の選択の可能性などについて、十分で分かりやすく説明を受け、そのうえで治療の自主的に選択・同意・拒否できること。アメリカで1970年代に広まり、日本には1990年ごろ入ってきた。日本の威圧的な医療への批判として良いことづくめのように受け取られがちだが、問題点もあるので注意して取り組む必要がある。選択できる十分な説明なしに選択をせまったり、患者に責任を転嫁する目的に使われたりすることのないようにしなければならない。患者が同意書にサインしたから医師に責任はないというわけではない。 | informed consent | |
院外処方 いんがいしょほう |
→医薬分業 | ||
院外薬局 いんがいやっきょく |
病院の外で独立して営業している調剤薬局。薬局とは、保険薬局、保険調剤、処方せん受付などの表示があるところを指す。医薬分業により処方せんを受付け、薬を調剤する。 | ||
インターロイキン インターロイキン |
→IL=interleukin | ||
院内薬局 いんないやっきょく |
病院内にある薬局。会計が診察の分と一度に済む場合が多い。医薬分業により減少している。 | ||
う | 運動療法 うんどうりょうほう |
理学療法の1つ。関節の動く範囲を保つための関節可動域訓練、筋力の低下を防ぐための筋力増強訓練がある。リウマチ体操は関節可動域訓練、等尺性運動は筋力増強訓練。病状に合った運動を医師や理学療法士の指導の下に正しく行う必要がある。ただやみくもに動かせばいいというわけではない。何が何でも動かさなければならないという俗説では、関節を傷めてしまうので注意。運動療法のみ単独で行っても効果は低く、薬物療法・基礎療法・外科療法とも組み合わせた治療計画に沿うことが大切。 | kinesiology/physical exercise |
え | エコー えこー |
→超音波検査 | |
エスケープ現象 えすけーぷげんしょう |
薬の当初の効果が、長く継続して使用していると減弱あるいは消失する現象。抗リウマチ薬で起こることがある。 二時無効。 | escape phenomenon | |
エフェクターT細胞 えふぇくたーてぃーさいぼう |
共刺激などの刺激に積極的に応答して分化活性化された状態のT細胞のグループ。 主にヘルパーT細胞、細胞障害性T細胞、制御性T細胞に分類される。 | effector T cell | |
エビデンス えびでんす |
直訳すれば証拠という意味。ある医学的事実に対する正しい方法で行われた臨床的、学問的な証拠。この根拠に基づく治療がEBM。 | evidence | |
遠位指節間関節 えんいしせつかんかんせつ |
→DIP関節 | distal interphalangeal joint | |
炎症 えんしょう |
体に異物が侵入したり傷ついたりしたとき、異物を攻撃したり傷の残骸を片付けるために、免疫担当細胞やタンパク質が集まって来ることで、痛みや腫れや発熱などが起きる。関節リウマチでは、異物として認識されるのが自分自身の成分であるため、排除してしまうことができないことから、慢性的に炎症が続くことになってしまう。 | inflammation | |
炎症性サイトカイン えんしょうせいさいとかいん |
免疫の働きにおいて炎症を起こさせる役割のサイトカイン。 本来は必要だが、関節リウマチでは過剰に作られて関節炎を起こしてしまう。 GM-CSF、IL-1,6,8,18、、TNF-αなど。 ⇔抗炎症性サイトカイン | inflammatory cytokine | |
お | オーバーラップ症候群 おーばーらっぷしょうこうぐん |
重複症候群。2つ以上の膠原病が重複して起こること。 | overlap syndorome |
温泉 おんせん |
温泉で関節リウマチを完治させることはできない。しかし、専門医のいる温泉病院に入院し、リハビリテーションを中心とした治療を受けるのは有効。炎症が強い、発熱がある、安静を必要とするようなときは避ける。感染症にも注意が必要。滑りやすかったり段差が多くて危険なところも多いので、事前に施設をチェックしよう。保養地療法の実際と効果-リウマチ(by健康と温泉FORUM実行委員会)、温泉は関節リウマチに効果がありますか?(by日本化薬)
ただし、会話の中で「リューマチって温泉で治るアレでしょ〜?」という場合はかなりデタラメ度が高い。 デタラメ度20% |
spa/hot-spring | |
温泉病院 おんせん病院 |
温泉を利用した治療を行う病院。単なる温泉のそばの病院ではなく、関節リウマチの専門医がいて計画的な治療が受けられる病院であるべき。中伊豆温泉病院、道後温泉病院 | health spa | |
温熱療法 おんねつりょうほう |
身体に熱を加えることによって筋肉の緊張をゆるめ、血行を良くし、痛みをやわらげようとすること。全身温熱療法に運動浴、局所温熱療法にホットパック・パラフィン浴などがある。物理療法の1つ。温泉と同様に、暖めていい状態なのか冷やしたほうがいい状態なのかを見極めることが必要。⇔寒冷療法 | thermotherapy/hyperthermia |
2023.8.14
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